芝村 裕吏
早川書房
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引きこもりのニートが防衛長官なんだよ!な、なんだってー!?
と、いうような話では無い。
AR技術が一般化して
電脳コイル的眼鏡をかけていると電子タグと呼ばれる広告や案内を実景と同時に見ることが出来る時代。
引きこもりでニートの主人公はネットの世界ではスーパーハカーで仮想政府の防衛大臣をやってます。
主人公のカリスマ値が100なので彼の言葉に万人が従います。
そして海外から貼られる電子タグを剥がして廻る「本土防衛」を指揮しています。
まぁ、その辺から話を膨らませて・・・。
どうせニコとか2chをベースにするなら「南極圏のピアピア動画」みたいに徹底してパクればいいのにその辺のネット描写がちょっと弱いです。
物語の外側は愛国とその暴走が主題になりますが、主人公は純粋に幼なじみを守るために行動しています。
・・・なんだけど。
政治的な無能はともかくそれに取って代わる仮想政府ってのはちょっとアレかね。仮想政府が有能すぎるというか。
主人公の秘書的な人の中の人は真ん中辺りで気付いた、仮想総理が・・・だったのは意外だったけど。
後半の愛国心から来るデモが暴動に発展するのは隣の国を見てればわかるけどまぁ。
日本人がそこまでやるか?ってのはどうでしょう。
まぁ、何にしろ主人公のカリスマ値が高すぎて物語の神となってるのがちょっと。
情弱の先生が突如ネットに目覚めて自分に張られたイタズラタグにキレて嫌いな生徒を殺そうとするとか端々で跳躍がいくつか。
全体としては面白いので愛国心がどうとか言う人は。
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【 NO.2233 | CATEGORY:読書感想文 | CO:0 | TB:0 】
2012.11.13 12:00 - Tue